記憶力の改善に役立つ成分

女性

脳の神経細胞を活性化

人間は20歳頃をピークとして年齢とともに記憶力が衰えていくと言われており、早い人では30代くらいから物忘れが目立つようになります。人の名前が思い出せなかったり、約束や買い物の品をうっかり忘れたりするのも、加齢が主な原因となる物忘れの典型的な症状です。記憶力はストレスにも大きな影響を受けるため、仕事が多忙な人や人間関係に問題を抱えている人などは年齢に関係なく物忘れの症状が出る場合もあります。記憶は情報を覚える過程と情報を保持する過程に、情報を再生する過程を加えた3つの段階から構成されています。加齢に伴う物忘れは認知症やその他の病気による記憶障害とは発生メカニズムが異なり、3段階のうちの再生能力が低下することが主な原因です。記憶の再生能力が衰えるのはいろいろな原因が考えられますが、食生活が原因の場合はちょっとした工夫で予防できます。約束や買い物の品など一時的に保存される記憶は脳の海馬という部分に蓄えられ、人の名前のように長く記憶するべき情報は海馬から大脳皮質へと転送されます。いずれも記憶を再生する際に脳の神経細胞間で緊密な情報伝達が行われるため、海馬や大脳皮質を構成する神経細胞は十分な数が必要です。細胞膜の柔軟性も情報伝達力に大きく関わっており、その材料となる物質が不足すると再生能力が低下して物忘れが起きやすくなります。青魚に多く含まれるDHAという物質は細胞膜の材料となる上に、血液脳関門を通過できるという特性を持ちます。脳の神経細胞を形作るのに欠かせないDHAが食事で不足している人は、海馬や大脳皮質に必要な神経細胞の数も十分に確保できません。一部の食用油や大豆などに含まれるα-リノレン酸から体内でDHAを合成することもできますが、その量には限りがあるのです。DHAは青魚を食べる以外にもサプリメントから摂取することが可能ですので、手軽でありながら効果的な物忘れ対策だと言えます。